気付いたきっかけ
いま思えば、アスペルガーの主人との日々には「普通ではない」が散りばめられていた。
何の知識もない私は出会って15年近く、結婚して2年以上経ってから気づいた。
しかも、気付く事が出来たのは私自身が転職をして、障がいのある方の就労支援をする仕事に就いたからだ。
その前は、再就職支援の仕事をしており、その経験で採用されたのだと思う。
障がいと言っても、身体、知的、精神とあり、精神については特に勉強が必要だった。そのため、主人の障がいに気付く事が出来た。
転職によって迫られた勉強が、気付きに繋がった。
きっとこの世には気付かずに苦しんでいる潜在的なカサンドラ症候群の人が本当に沢山いると思う。
また、気付かずに離婚して行くカップルも沢山いるだろう。
気付いて半年、カサンドラの自助グループに通うようになって、私の精神面は目に見えて安定した。
それまでは地獄のような日々で、毎日ビクビクしていた。判断力も低下し、結婚生活を継続する決断も離婚する決断も出来ない状態だった。
いま、パートナーのアスペルガー症候群に悩み、苦しんでいる人は、まず自助グループに参加する事をお勧めしたい。
自助グループってどこにあるの!?と分からない方は、インターネットで調べてみて欲しい。
または、お住いの地域の地域の発達障がい者支援センターを調べてみて欲しい。そこへ連絡し、事情を話して面談をして貰えば教えてくれる。
面談が嫌な場合は、その旨も伝えて自助グループを紹介して貰えないか聞いてみるのも良いかもしれない。
私は支援センターにて面談をしてもらい、そこで自助グループを紹介をされた。
気付いた時は何となく、今まで私が悪かった訳でないんだ…と救われた。
少しすると、障がいではどうしようもない…解決法はない…と絶望した。
少しして自助グループに参加。
解決法はないけれど、対処法を考えれば問題が大きくなる事や回数を減らせるようになる事に気付いた。
いまは、ひとまず結婚を継続しようと思っている。
カサンドラの自助グループの仲間もみんな同じなのは「ひとまず」「現時点では」をよく使う。
離婚という二文字は常に頭にあって、一生悩みながら生きていくんだと思う。