四葉の日記

カサンドラ症候群の四葉のブログです。

メリークリスマス

12月から、主人が長期出張で、単身、関東へ行った。

恐らく一年ほどになると思われる。

すごく良い距離で、お互いにとってベストな形になったと感じる。

主人にとっては初めての一人暮らし。出発まで準備がギリギリの状態だった。

私が準備してあげられるものはしたが、他は本人に任せた。私が準備したものは、引っ越して数日間、無くては困るもののみ。トイレットペーパーとか。洗剤類。

何より、本人が納得の行かない事をされると、結局本人にとって大きなストレスになるからだ。

ストレスによる小爆発はあったものの、大きな事にはならずに出発してくれた。

元々、お互い仕事ですれ違い生活が多かったし、違和感はほぼない。唯一言えば、休日に誰とも会話せずに終わる時が多いかなというところだ。

マイペースで、心を掻き乱される事なく過ごせて、とても楽だ。

 

そんな中で、このコロナ禍、私の職場から年末年始の親戚の集まりも控えるようにと通達があった。年始は毎年主人の実家で集まっていたので、どうすべきか…というより、どう断るか…断って良いのか…と悩んだ。主人に相談したかったが、LINEなどでそういった相談は不安があり、保留にしていた。

代わりに弟嫁に連絡を取って、今回も通常通り集まるかどうか確認した。そして悩んでいる事も伝えた。数日後、弟嫁から、どうする事になった?と連絡が来て、ずっと保留も良くないと思い、主人にLINEした。

すると…。

振り返りたくないので割愛するが、何か主人の癇に障ったらしく、当てつけのような返信が来た。

私は深層心理で、こうなる事を予想して、あえて保留にしていた。弟嫁にこんな返事が来たと伝えると、どこがキレるところなの?分からない、ストレス溜めたらダメだよ、と気遣ってくれた。

遠隔でも私にストレスをかけてくれるのか…と思い、無視する事にした。

過去、主人からメールやLINEで文句を言われるのが一番嫌だと言われたからだ。じゃあこういう時にはどうしたら良いのかと思いながら、私の生活から主人を消すという選択をした。主人からのLINEの通知をオフにして、とことん無視する事に。

 

ところが、クリスマスイブの今日、クロネコヤマトさんが荷物を届けてくれた。

主人からだった。

開けると、ノートのページを一枚破った紙にメッセージとプレゼントが入っていた。

主人は、サプライズとかそういう事は今まで一度もした事がない。手紙なんて初めて貰った。

そういう事は出来ない人だと思っていた。

友人の結婚式に行くと、当たり前のようにサプライズが用意され、喜ぶ友人が羨ましかった。うちの主人はそういう事が出来ない人だから仕方ないと、うそぶいていた。

 

手紙には、感謝の気持ちが綴られていた。

今年、義父が倒れたり、主人が怪我をしたり、突然単身赴任となったり、色々あった。そんな中で、主人の中で、私へ感謝の気持ちを持ってくれていたようだ。

以前に書いたように、文章が苦手なため、何を言っているのか分からない部分も多かったが、だからこそ、きっと一生懸命書いてくれたんだろうと思う。

 

私はずっと、

言葉にしないと分からないという事を、本人が一番分かっているのに、どうして本人は私にそれをしてくれないのか。

と、不満に思っていた。

言葉で伝えないと、考えていても、想っていても、伝えていないのと同じだ。

ずっとずっと、ずっと、不満だった。

 

それが、思いがけず、突然叶えられた。

ずるいと思った。

でも、嬉しかった。

初めてもらった言葉達。

ひとまず、LINEでの事は、忘れておく事にした。

お互いがお互いの方を見ているからこそ、距離が近くて激しくぶつかり合うけれど、物理的に距離が出来ればぶつかり合う事も大幅に減る。

その距離が、思いがけずこうして、嬉しい機会を作ってくれた。

メリークリスマス。