四葉の日記

カサンドラ症候群の四葉のブログです。

連休

基本的に人と一緒に過ごすのが苦手なアスペルガーの方は多い。

自分ペースや自分のルールがあり、それを崩されるのが知らず知らずのうちにストレスになるようだ。

うちでは、連休に喧嘩になる事がしばしばだ。このGWは地獄だった。


知らず知らずのうちにストレス…が何より厄介。

うちの主人は本当に気づかないタイプ。他のアスペルガーの方はどうなんだろうか…。恐らく皆さんそうなのではないかと思う。

本人も気づかないうちに溜まりに溜まるため、不機嫌が続いたり、周囲の人には全く訳の分からないタイミングで突然キレたり、かなりの大爆発をしたりする。

本人も気づいていない為、相手の本当に些細な一言で激昂して、そのパワフルな怒りのエネルギーから、相手が本当に酷い事を言った!と記憶がすり替えられる事さえある。


私達夫婦でも、私の些細な一言で主人は怒り、私としては訳が分からない為、常にビクビクするようになった。

最近は、不機嫌具合が手に取るように分かるようになってしまい、触らぬ神に祟りなし!と物理的距離を取るようにしている。

それでも、私も未熟な為、我慢できずに「どうしてそんな言い方するの?」とか「どうしたの?」なんて言ってしまう時がある。

これはもうどうしようもなくて、人間だから仕方ないと思う。全てを我慢する事はきっと一生できない。


喧嘩と言うべきか、話し合いと言うべきか、それらは延々と平行線となる。

うちの場合は、とにかくお互いが心身に支障をきたすレベルまで行ってしまう。

もちろん、私が正常な思考を保つ事が出来れば、それ以前で止める事が出来るのだが、なかなか常に出来るものではない。

主人の心のシャッターは完全に閉められ、頑なになる。何を言っても屁理屈を言われ、言葉の選び方を責められる。

また、うちの主人は国語的分野に学習障がいがある為、国語力に乏しい。主人の言いたい事が全く分からない事が多い。それについては主人も自覚があり、それがまたストレスになる。表現できないもどかしさだと思う。更に怒りが増幅する。

いわゆる「手が付けられない」状態になる。いつもの主人とは別人になる。


過去には、私が過呼吸で手足が動かなくなり、床に芋虫のように転がって動けなくなっても、助けてくれなかった事がある。

「お願いだからもうやめて」と言っても

「君がこの話を終わらせないんだろう」と更に怒り始める。

この時、本気で離婚を考え、主人の実家に一人で行って、一部始終を話し、その意思を伝えた。


それでも離婚しなかった理由は、やっぱりそれでも好きだったからだ。

親しい友人に「まるでDV被害に遭っても別れられない妻って感じだね」とショッキングな事を言われた。でも、まさにその表現はピッタリだと思う。


疲れによって特性が顕著になる主人。

そうではない時は、とても優しいのだ。

アスペルガーの方は本来、皆さん子供のように純粋で、素直な心を持っている。

主人もとても純粋で、「僕は君が幸せになるために存在している」と平気で言ったりする。

「君が幸せじゃないなら一緒にいる意味がないから別れよう」

「君に好きな人が出来て君が幸せなら、それはそれで良いことだ、別に辛くない」

「僕は君が幸せならそれで満足だ」

マンガのようなセリフを平気で言うのだ。


私を喜ばせようと常に考えている。

しかし、残念ながらアスペルガーの特性上、人の気持ちが分からない為、上手くいかない。それがまたストレスになる。悲しいストレッサーだ。

「僕はこんなに君の事を考えているのにどうしてそんなに不満なんだ!」という怒りになったりする。

うーーん…本当に悲しく切ない。


カサンドラ症候群になっても、別れられない妻達には、様々な理由があるけれど、好きだから別れられない…は実はなかなか少数派。子供が居たり、結婚歴が長いとそんな気持ちは無くなるようだ。

子供から父親を奪う事が出来ない

金銭的に別れられない

そんな理由が多い。


カサンドラ自助グループで知り合った友人が言っていた事がある。

「本当に嫌だと思う事もあるけれど、幸せだと感じる時もある。別れるっていう事は、その幸せな時も捨てるという事。私はそれも一緒に捨てる決断が出来ない」と。

私も同じだと思った。


追記:

うちの主人のように妻に対する愛情を口にするようなタイプはあまり聞かない。

アスペルガーの方は、基本的に人に無関心な為、そういった事は少ないのだろう。

そういう点で、うちの主人はごく軽度であり、私が別れられなくなってしまう理由になってしまうのかも…